日 時:2013年12月10日(火)昼休み
講義題:「東アジアとキリスト教研究(2) ——平和・ナショナリズム」講 師: 芦名 定道 氏(京都大学文学研究科 教授/文学部支部)
講義資料:東アジアとキリスト教研究.pdf ※今回の講義は上記資料の14ページ目からになります。
収録映像:http://youtu.be/jvCFVrir1sg (YouTube)
講義概要: 東アジアは、およそ200年前から150年前ほどに、近代西洋列強の
世界政策と並行する形で、キリスト教と再度遭遇することになりまし
た。到来の当初、キリスト教は、中国、朝鮮半島、日本において類似
の状況からスタートしましたが、現在、その実態はきわめて対照的な
状況にあります。これは東アジアという地域に属する諸国家の近代化
の歴史の相違を反映していると考えられます。
東アジアのキリスト教は、これまでも、それぞれの特殊な歴史的文
脈を超えた多面的な相互交流を行ってきましたが、1980年代頃から、
キリスト教研究のレベルでも、さまざまな交流が活発化してきており、
すでに一定の成果を生み出しています。
今回のミニ講義では、こうした交流の一端を紹介したいと思います。
取りあげるテーマは、次の二つです。キリスト教と平和、キリスト教
とナショナリズム。
※今回の講義は、2回講義のうちの2回目になります(1回目11/26収録)
講師プロフィール::あしな・さだみち 京都大学大学院 文学研究科 教授
1956年、山形県新庄市生まれ。1980年京都大学理学部卒業、
1982年同文学部哲学科(キリスト教学専修)卒業、
1988年10月大阪市立大学文学部講師(宗教学)、1992年助教授。
1994年「P.ティリッヒの宗教思想研究」で京都大学博士(文学)。
1995年京大文学部助教授(キリスト教学)、2007年文学研究科准教授、
2008年教授。
主な著書
「宗教学のエッセンス ー宗教・呪術・科学 ー」(北樹出版、1993年)
「ティリッヒと現代宗教論 」(北樹出版、1994年)
「ティリッヒと弁証神学の挑戦」 (創文社、1995年)
「自然神学再考 近代世界とキリスト教 」(晃洋書房、2007年)など。
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