講 師:岡 真理 氏 (京都大学 人間・環境学研究科 教授)
収録映像:http://youtu.be/ZPUB-AQxl7Q資 料:講義に使用したスライド(PDF)
講義概要: かつてサルトルは、アフリカで子どもが飢えているときに文学に何がで
きるかと問い、文学は無力であると語った。では、パレスチナでパレスチ
ナ人が虫けらのように殺されているとき、文学に何ができるのか?文学は
無力なのか? もし、そうであるなら、文学の存在理由とは何か。
この講義では、文学だけでなくアート(芸術表現一般)に問いを拡大し、
占領下のパレスチナやイラク、アフガニスタンといった中東地域を中心に、
人間がその人間性を顧みられない事態を生きているとき、アートに何がで
きるのか、なぜアーティスティックな表現が要請されるのか、アートとは
何か、について考えたい。
講師プロフィール:おか・まり
1960年生まれ。専門は現代アラブ文学、パレスチナ問題。東京外国語大学アラビア語学科でアラビア語、アラブ文学を学ぶ。学部時代にパレスチナ人作家ガッサーン・カナファーニーの作品を通してパレスチナ問題と出会い、アラブ文学を専攻、文学を通してパレスチナ問題を思想的に考察する。
人間・環境学研究科(共生文明学専攻)教授。著書に『アラブ 祈りとしての文学』(2008年、みすず書房』など。
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