研究紹介ミニ講義について

 研究紹介ミニ講義は、京都大学で営まれている研究の一端を紹介するものです。このとりくみを通じて、学外の方には大学における教育・研究・医療へのご理解を深めていただくこと、学内においては教職員の相互理解に資するべく、2011年の夏から実施しています。

 概ね月1回、昼休み時間に京都大学職員組合に加入する教員を中心に、講義形式で研究の紹介をしています。また、講義収録映像はYouTubeでも公開していますので、会場での聴講ができなくても、後日お好きな時間にご視聴いただけます。なお、講義後の質疑応答は収録いたしておりませんので、ご了承ください。

 最新の講義は、このページの埋め込み映像でご覧いただけます。最新講義以外の収録講義は、YouTubeの映像再生ページへのURLで表示しています。
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2012/11/20

「戦時下の京都帝国大学」

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講 師:駒込 武 氏 (京都大学教育学研究科 教授)

収録映像:
http://youtu.be/Q865_mFp2PI

資  料:会場で配布された資料(PDF)

講義概要:
戦時下の大学をめぐる重要なトピックとしてまず思い浮かべがちなのは、
京大滝川事件・天皇機関説事件のように「学問の自由」「大学の自治」を脅かした
諸事件や、学徒出陣です。もとより、これらは重要な出来事です。ただし、もしも
「戦争により逼塞させられた学問」「沈滞したキャンパス」というイメージをそこ
から導き出してしまうとしたら、それは一面的な歴史像ということになってしまう
かもしれません。「戦争景気」という言葉がありますが、大学という空間もまた戦
争のもたらす興奮の中である種の「バブル」に沸き立っていた側面もあるのではな
いでしょうか。戦時下の『京都帝国大学新聞』などの資料を提示しながら、考えて
みたいと思います。

 

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